統計データーから見る不登校の現状ときっかけ

❖文科省統計データー(平成30年)

少子高齢化が進む中、不登校生は毎年のように増えています。今回は文部科学省が算出している「児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」から確認していきます。※参考リンク

全国の不登校生徒数(平成30年度)

学校 生徒数 不登校生徒数 割合 前年度比
小学校 6,451,187人 44,841人 0.7% 28.0%
中学校 3,279,186人 119,687人 3.6% 9.8%
高校 3,242,065人 52,723人 1.6% 6.2%

前年度比を見ると、少中高全ての課程で不登校生が増加しています。また、不登校生の割合は中学校が3.6%と最多となっています。

不登校生の割合は高校で減少しますが、これは中学校で不登校となった生徒が進学しないケースや、通信制高校などの中学時代にはなかった形式の学校へ進学することで、徐々に登校できるようになる生徒が多いためと考えられます。

なお、小学生での不登校前年度比の増加率が28%というのが気になります。

上記が平成30年度の1000人当たりの不登校生の全国の統計データー。平均が1000人当たり16.9人。愛媛県は13.5人。

愛媛県の平成30年度の小学生生徒数が69,473人、中学生生徒数が33,942人なので、小学と中学を合わせた生徒数が103,415人。

この人数を基本として愛媛県の不登校生徒数を計算すると1396人となります。

※平成30年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果の概要

※平成 30 年度愛媛県学校基本調査結果概要

不登校になった原因・きっかけ(平成30年度)

  区分 小学校 中学校 高校
学校生活に起因 いじめ 359 678 208
0.8% 0.6% 0.4%
いじめを除く友人関係をめぐる問題 9,740 35,995 9,224
21.7% 28.2% 17.5%
教師との関係をめぐる問題 2,009 3,028 613
5.7% 2.5% 1.2%
学業不振 6,795 28,687 9,436
15.2% 24.0% 17.9%
進路に係る不安 495 6,395 4,671
1.1% 5.3% 8.9%
クラブ活動、部活動への不適応 102 3,173 918
0.2% 2.7% 1.7%
学校のきまり等をめぐる問題 1,145 4,043 2,155
2.6% 3.4% 4.1%
入学、転編入学、進級時の不適応 2,026 9,207 7,192
4.5% 7.7% 13.6%
家庭生活に起因 24,901 37,040 8,084
55.5% 30.9% 15.3%
項目に該当なし 6,165 16,041 15,282
13.7% 13.4% 29.0%
合計 44,841 119,687 52,723

※複数回答含
※パーセンテージは各区分における不登校児童生徒数に対する割合

不登校になった原因・きっかけとしては1位が家庭生活に起因、2位がいじめを除く友人関係をめぐる問題、3位が学業不振となっていました。

❖日本財団統計データ(平成30年度)

日本財団が実施した「不登校傾向にある子どもの実態調査」によると、不登校の定義を満たす中学生の数は99,850人で、文科省の統計データ(119,687人)と若干の差はあるものの大きな違いはありませんでした。調査対象:中学生年齢の12歳~15歳※参考リンク

調査項目 調査結果(%) 人口推計
1年間に合計30日以上、
学校を休んだことがある/休んでいる人
3.1% 99,850人

中学校に行きたくない理由

調査項目 調査結果(%)
朝、起きられない 59.5%
疲れる 58.2%
学校に行こうとすると、体調が悪くなる 52.9%
授業がよくわからない・ついていけない 49.9%
学校は居心地が悪い 46.1%
友達とうまくいかない 46.1%
自分でもよくわからない 44.0%
学校に行く意味がわからない 42.9%
先生とうまくいかない/頼れない 38.0%
小学校の時と比べて、良い成績が取れない 33.9%

体調や学力に関する理由が目立ちます。気になる点として、「先生とうまくいかない」という項目を約4割の生徒が選択しており、文科省の統計データとは大きな差異が発生しています。
また、文科省のデータでは家庭環境を不登校の理由のうち最も多いとしていますが、日本財団のデータでは、上位10位中に家庭環境という理由は挙がってきていません。

この差異が生まれる要因として、文科省の統計は「学級担任など当該児童生徒の状況を最も把握することができる教職員」が、「保護者の意見を踏まえ、スクールカウンセラー等の専門家を交えたアセスメント(同意)を行った上で」報告しています。

そのため、本音を話せない、自分でも分からないという不登校者の実情が本当に反映されているとは限りません。

不登校傾向の中学生約33万人!

調査は、2018年10月に中学生年齢の12歳~15歳合計6,500人を対象にインターネットで行いました。

その結果、「年間30日以上欠席の不登校である中学生」は約10万人、「不登校傾向にあると思われる中学生」は10.2%の約33万人に上ることがわかりました。

不登校である中学生約10万人は文部科学省が各学校、教育委員会からの回答を基に集計して、毎年実施している調査でも明らかとなっていますが、「不登校傾向にあると思われる中学生」の数はその3倍にも上ることが初めて明らかになりました。

もしも、このデーターに基づいて、愛媛県の小・中学生の不登校傾向の生徒数を出すとすれば、先ほど文科省のデーターから算出した1396人を3倍して4188人の子どもたちが不登校傾向ということになります。

4/2タケノコ見つけました!(^^)!

4月2日

晴天。
今日の活動は、たけのこ探し。

今年は、裏年な上に出るのも遅いようで、
まだかまだかと待ちわびていたこどもたち。

悪戦苦闘しながら、探し求めて、見つけました!!!

立派なたけのこ♪

しかも、急斜面!!
掘るのも、一苦労💦

苦労したぶん、喜びは大きい♪

山の上で、湯がきました~o(^-^)o

赤いブツブツが、掘りたて、新鮮な証。

畑のいちごももうすぐ色づきそうです。

「不登校について」南海ラジオ2020/3/20放送

南海放送でお話しさせてもらいました。

今回のテーマは「不登校」について。
不登校、運営しているフリースクールについて話しました。

■ドコママ TSU・NA・GU 子育てステーション
南海放送ラジオ 毎週金曜日
プレゼンターは合田みゆき

春の祝谷で俳句を作ったよ!

3月19日(木)は商社マンから環境活動まで様々な人生を体験してこられたWさんの授業。といっても今日は子どもたちと山で俳句を作ることにしました。

様々な人が集まりたわいのない話をする日常。

少人数でゆっくり過ごす時間。

心も体も元気になる感じがします。

俳句の添削は夏井いつきさんの弟子のそうそうが自ら志願してやってくれました!(^^)!

できあがった俳句の一部を紹介します(^^)/

桜散る 手を伸ばす先 空の青

アリたちも 桜を見上げ ひとやすみ

桜散る バイトのシフトも 散ればいい

春の山 雲をつらぬく 元気の塔

竹の子採り ところかしこに もぐらの巣

春分や 今年はコロナで マスク花

春風や ボウフラの殻 ゆれる影

えんどうの つるがなでるは さびたトタン

ほとけのざ 蜜をちゅうちゅう 吾子の笑み

ホーホケキョ 美声が山に こだまする

たけのこを 見つけたけれど ちいさすぎ

どうでしょうか??いい俳句だと思いませんか!コロナの影響で心が荒ぶ人も多いと思いますが、ちょこっと山へ出かけませんか!

自然体験と今の子どもたち~プレーパークから見えてきたこと~

人と関わらない子ども、自然に触れずに育つ子どもたち

 近年、子どもの育つ環境は大きく変わってきています。特に感じることは『体を動かさない』『人と触れあわない』『話さない』という3つの要素です。この3つの要素が少なくなったことで、日常の遊びのなかで得られる“学びの場”がなくなっていると指摘されています。最近はネットゲームやYouTubeなど、屋内で遊べるものが充実しているので家の中にいても退屈しません。

 その結果、友達と一緒に外で遊ぶことも少なくなり、成長に必要なさまざまな経験が昔に較べて不足しています。国立青少年教育振興機構 の調査によると『夜空に輝く星をゆっくり見た』『太陽が昇るところや沈むところを見た』『海や川で泳いだ』『チョウやトンボ、バッタなどの昆虫を捕まえた』といった自然体験のある子どもが、年々、少なくなってきています。平成17年の調査では、日の出や日の入りを見たことのない子どもが43%、昆虫を捕まえたことがない子どもが35%もいるという結果が出ました。

子どもがやりたくなる自然体験活動

 大人は子どもに自然体験をさせたいと思う場合、プログラムを考えたり、子どもが欲しくなるおもちゃやお菓子などで子どもを誘導しようとする傾向があります。良いものに触れることや自然に関わるということはとても大切なことですが、子ども自身が「やってみたい」「チャレンジしてみたい」という内発的動機付けがない状態で、自然に連れ出すと「めんどくさい」「暑い」「寒い」などの愚痴が出やすく、その結果、他人軸での行動に従事してしまいます。その結果、自発的な行動が伴わず、自然の中での遊びの醍醐味や幸福度も下がってしまいます。

 愛媛県は約70%以上を森林が占める「水と緑の宝庫」です。その豊かな自然が大切なものだと感じる感性は子ども時代の家族や友達との関わりと遊び込みから始まります。

 私たちは子ども時代の豊かな感性を育むことを目的としての自然体験活動やプレーパーク活動をこれまで継続的に実施してきました。

多様な子どもがどのように育ち、どのように自然に触れることが良いのかを考える

 プレーパークを開催するにあたり、子どもの育ちについても学んできました。活動に参加する子どもたちの中には発達の遅れが気になる子もいますし、こだわりの強い子、内向的な子など多様な子どもたちが遊びに来ます。そうした子どもにとってどのように私たちが関わればいいのかも学びながら活動を実施しました。木工が得意ではない子がどうすれば面白いと感じることができるのか、子どもが遊びたいという遊びや動きにはどのような意味があるのかなど、スタッフも考えながら子どもたちを見守り、保護者にも関わらせていただきました。

 この分野にはまだまだ答えはありません。100人いれば100通りの方法があるし、関わり方があります。ただ言えることは、関わる大人が自然を楽しんでいるのか?人生を楽しめているのか?生きていることに幸せを感じているのか?ということだと思います。子どもは直感で大人の幸せオーラを感じます。それを感じながら自然に触れることは最高の自然との関わり方ではないかと思っています。

プレーパークに参加する動機付け

 子どもがイベントに参加したいと思うときは何らかの動機づけが必要です。東京ディズニーランドへ行く場合は楽しい乗り物に乗りたいだったり、ミッキーに会いたいなどの理由があります。自然活動を日ごろしていない子どもたちは自然との接点が少ないのでこの動機付けを考えることが重要となります。昔自然の中で遊び来んできた大人は「楽しかった思い出」を動機付けとして自然の中に足を運ぶことが楽しみとなりますが、今の親世代には「楽しい思い出」を持たない人が増えているのが現状です。

 そのために、プレーパークでは子どもの「やってみたい」を引き金として、そこで遊び込んだ子どもたちがもう一度行きたくなる場所となるように活動を進めています。

 例えば、食育と火育。親世代でも川遊び&バーベキューというキーワードが「楽しかった思い出」として心に刻まれている人も多いのではないでしょうか。その気持ちを湧き立たせるために薪でご飯を作り、火を囲んでの温かな会話が弾む場をセッティングしています。そして、子どもの遊びには変化を伴う遊びと、少しのスリル、それから好奇心を湧き立たせる遊具などがとても効果的と考えています。そのような場をセッティングしながら、自然を使った遊び、木をつかった遊びを毎回開催しています。

環境教育により培われた 自然を楽しむ力、仲間と遊ぶ力

寒くても暑くても風が強くても自然の中で遊ぶ醍醐味を知った子どもたちは強いです。めげない。諦めない。寒いなら寒いなりに、暑いなら暑いなりに、遊びをどんどん考えて時間を忘れて遊びます。砂の山、虫、草むら、川などさまざまなアレンジで遊び込みます。

立岩川プレーパークでは「けもの道ツアー」という遊びを繰り広げました。草むらの中に道を作り、秘密基地を作り、石で川に道を作り、そこを探検するツアーを組んで、お客さんを集めてその遊びをどんどん広めます。ある子は川の中州まで道を作り、その中洲に秘密基地を作り仲間を集めて都市開発を始めます。

木工広場でも独創的なものがどんどん出来上がります。おしゃれな看板、イス、机、スマホ立てなど。自然の中では子どもの発想は無限大に広がります。

豊かな自然の恵みに感謝しながら開催する愛媛ならではのプレーパーク。今年度もそんな子どもたちの健やかな成長のお手伝いをさせていただけたのではないかと思っています。

イエナプランDVD学習会 延期のお知らせ


3月21日開催としておりましたが、募集人数を減らさせていただいた上で4月4日に延期させていただきます。今後の状況により、4月4日の開催も中止になる可能性がありますのでよろしくお願いします。

日時4月4日(土)13:00~16:30
会場松山市ハーモニープラザ 多目的室2(北)
住所愛媛県〒790-0808 松山市若草町8番地3    地図
参加費無料
申込下記申込フォームより
https://www.kokuchpro.com/event/12e22f3a9888b311089431811d8de51c/

子どもの個性を尊重しながら自ら考え学ぶ力を育てる

イエナプラン教育。 

異年齢グループでちがいを認め合い、対話を重視

子どもの問いを学びの出発点とする。

日本でも各地に次々と導入校が広がり話題になっています。

オランダ在住のリヒテルズ直子さん監修の『イエナプラン教育』がよくわかるDVD鑑賞学習会。DVD視聴後には感想を語り合う時間を設けます。
ぜひお気軽にご参加下さい。


『明日の学校に向かって オランダ・イエナプラン教育に学ぶ』 DVD概要
オランダ全土の6つのイエナプラン小学校の教室やその周辺での子ども達の様子を詳細に捉え、リヒテルズ直子がプレゼンテーションと映像のナレーションでナビゲート。
(基礎編) 100分
イエナプラン教育の歴史・異年齢学級・リビングルームとしての教室・4つの基本活動(対話・仕事・遊び・催し)・リズミックな時間割・ワールドオリエンテーション・イエナプラン教育はビジョン(20の原則と6つのクオリティ)・ポートフォリオと評価
(応用編) 42分
マルチプルインテリジェンス・イエナプラン教育の学校建築・違いの受容・インクルージョンイエナプラン教育を支える教員

DVDダイジェスト版はこちら

3月のフリースクールの様子

春の日差しに包まれて、祝谷の山では桜が咲き、ダンコウバイの黄色い花が咲き、小鳥のさえずりと子どもたちの笑い声が山に響いていました。1年前までみかん畑だったので、遊び疲れたらデコポンや伊予柑、マドンナなどのみかんもいただきます。

子どもたちは山で穴を掘って橋を作り、竹でそりを作り、各々好きな遊びを探して日々過ごします。中学生は遊びというよりは大人と人生論など気になる出来事をそこはかとなく語り始めます。自然の中でゆっくりと流れる時間は子どもの心もゆっくりと癒していきます。

3/11(水)は東日本大震災から9年ということで石手寺で行われていた「東日本大震災追悼式&祈りのあかりメッセージ」に参加し、あかりメッセージを子どもたちがそれぞれの想いで綴りました。

3/12は興居島で釣りを楽しみました。魚は残念ながらあまり釣り上げつことはできなかったけど、釣りと海を堪能してきました。大潮だったので、午後から潮が引き始め、どんどん砂浜は広がり、子どもたちと自然が一体になっていく感じがまたいいんですよね~(^^)/

それから海のことならなんでも答えてくれる井出さんが講師となって釣りのイロハから専門的なことまで子どもたちに伝授してくれました。

子どもは自然の中でとにかく一日遊びまわり、お昼も焼きそばと魚を焼いてお腹いっぱいいただきました。

3月後半は哲学や人生経験豊かな人たちによる授業、そして3/26は毎月開催しているTRPG大会も行います。4月からも自然体験を取り入れながら、いろいろな人に関わってもらい、子どもたちの可能性を引き出していきます。

4月からの参加者も募集しています。興味のある方は是非お問い合わせください(^^)/

不登校支援フォーラムでの参加者の意見をまとめました。

2/16に開催した不登校支援フォーラムのワークショップで参加いただいた方から出た意見をまとめました。

  • フリースクール等民間の支援機関に対する公的支援を 49人
  • 学校以外での居場所・サポートが欲しい       38人
  • 保護者へのサポートが欲しい            28人
  • 不登校に対する啓蒙を               17人
  • 官・民での総合的な連携を              6人
  • 進路へのサポートがほしい             11人
  • 学校側の支援の充実                58人

不登校支援フォーラム及び講演会の活動報告

2019年度に当団体が開催した不登校の子どもたちを支援するための講演会及び、フォーラムの活動報告です。

10/19 田中洋輔さんの講演会 参加者40人
10/20 田中洋輔さんのワークショップ 参加者18人
12/1 西野博之さんの講演会 参加者58人
2/16 不登校支援者交流フォーラム 参加者46人

10/19田中洋輔さんの講演会と10/20のワークショップ

NPO法人 D.Live 代表理事。1984年 大阪生まれ/立命館大学文学部 卒業。滋賀県基本構想審議委員。プロ野球選手を目指すも、強豪の高校へ入り挫折し不登校に。自身の経験から、自分に自信が持てず苦しんでいる子がいる現状を変えたいと思い、大学生のときに今の団体を立ち上げる。自尊感情(自己肯定感)についてまとめた『子どもの自信白書』の発行。子どもの居場所や自信を育む教室などを運営。主な活動場所は、滋賀県草津市。京都新聞にて、コラム「よし笛」を連載中。

・感想

田中洋輔さんは現在35歳。昨年度全国規模で開催された「#不登校は不幸じゃない!」を企画した 小幡和輝さんは25歳。そしてそれを愛媛で開催した人たちも20代です。若い人が不登校の経験又はそうした子どもたちを通して感じてきたことを今どんどん発信し始めています。

保護者は孤独にわが子だけを見つめているようだけど、若者はそうではないように思います。学校に行きずらくなるということは誰でも起きること。その時保護者はどうすればいいのか。そして当事者は・・・。

「子どもを有名大学に入れる方法」、「叱らない子育て」など、書店にはさまざまな子育て本が並びます。先輩ママの子育て経験談が紹介される本が販売され、様々な悩みに答えるネット情報があふれています。しかし一方で、本に書かれた「○○しなければならない」「○○であるべき」に捉われ、子どもを優先するあまり自分をないがしろにしてしまう人もいます。そんな保護者には「 子育ては大変だと理解すること。」「そして、子どもよりも”私”を大切にすること。 」を伝える。子どもも保護者も共に潰れないためにはいかにポジティブにこの問題に関わっていくのかを丁寧に答えてくださいました。

「子どもがなりたい自分に向かって思いきり取り組める社会をつくる」それが NPO法人「D.Live」 のミッションです。日々ネット上に新しい内容を発信し続ける田中さんのエネルギーも本当にすごいと思いました。

※田中洋輔さんのことが知りたい方はネットで検索してみてください。日々たくさんの情報を発信し続けています。

12/1西野博之さんの講演会

・西野博之さんのプロフィール

1986年より不登校児童・生徒や高校中退した若者の居場所づくりにかかわる。1991年、川崎市高津区にフリースペースたまりばを開設。不登校児童・生徒やひきこもり傾向にある若者たち、さまざまな障がいのあるひとたちとともに地域で育ちあう場を続けている。 2003年7月にオープンした川崎市子ども夢パーク内に、川崎市の委託により公設民営の不登校児童・生徒の居場所「フリースペースえん」を開設、 その代表を務める。2006年4月より川崎市子ども夢パークの所長に就任。川崎若者就労自立支援センター「ブリュッケ」総合アドバイザー。文部科学省「フリースクール等に関する検討会議」委員。精神保健福祉士。

・感想

不登校の子どもたちに関わって35年!!その壮絶な歴史の中で現場でたくさんの子どもたちと関わり続け、今も日々関わっている西野さん。その西野さんの言葉の中で一番強いメッセージは・・・

「生きてるだけでOKなんだよ」

フリースペース えんには、年齢も国籍も障害の有無も、バラバラの個性を持った人たちが集まります。行政の支援が入り誰もが無料で使える場所です。ここが大切にしているのは「暮らし」を取り戻すこと、「食」を共にすること。 「この子には必ず何か光る部分があるはずだ」と信じ関わり続けるスタッフがいる場所 。そんな日々の中で、学校で傷ついた子どもたちはどんどん元気になっていきます。

そしてフリースペースの室内には「子どもの権利」が掲げられています。これは「川崎市子どもの権利に関する条例」に記されている、以下7つの大切な権利です。

・安心して生きる権利
・ありのままの自分でいる権利
・自分を守り,守られる権利
・自分を豊かにし,力づけられる権利
・自分で決める権利
・参加する権利
・個別の必要に応じて支援を受ける権利

国連で定められた「子どもの権利条約」がもととなっており、同条例のもとに設置された川崎市子ども夢パークは“子どもについての約束を実現する場”として、子どもと大人が一緒に作り上げていく施設。フリースペース えんの他にも、ログハウスやサイクリングロード、全天候広場などがあり、学校に行っている子も、行っていない子も、川崎市内外から多様な子どもたちが集まる居場所となっているのです。

こんなスペースが松山市にもあったらいいな~と誰もが思うと思います。松山市にも今後できることを私たちも願っています。ただ、その道のりはまだまだ厳しいのが現状です 。

川崎市がここまで行政とタグを組んで子どもたちを支援するシステムを作るまでには大変な苦労と努力といろいろな人の協力がありました。そんなお話をたくさん聞かせていただきました。愛媛県でもたくさんの人が協力してくれたらきっと実現すると私は信じています。

2/16不登校支援フォーラム

今回の不登校支援フォーラムは昨年度立ち上がった「愛媛県フリースクール等連絡協議会」のメンバーが登壇にたち、参加者の質問に答えたり、これからの不登校支援の在り方をワークショップ形式でみんなと一緒に考えそれをまとめました。

・登壇者

一般社団法人フリースクール愛媛 孕石 修也

体験学習スクール 春夏秋冬 平田 由紀子

一般社団法人 フリースクール 楓 加藤 美樹

NPO法人みんなダイスキ松山冒険遊び場 フリースクールたんぽぽの綿毛 山内 京子

・コーディネーター

NPO法人みんなダイスキ松山冒険遊び場 フリースクールたんぽぽの綿毛 山本 良子

14:00~14:30 国の動きと愛媛県下の不登校支援の動向

14:20~15:00 各団体の紹介

15:00~15:30 参加者からの質問に答える

15:30~15:40 休憩

15:40~16:15 ワークショップ

16:15~16:30 グループ内でまとまった内容を発表する

※不登校支援フォーラムでの共有した問題や今後の方向性は後日HPで発信します。

学校へ行かないということ

学校へ行かないということ

学校に行かない=勉強しなくていい。すきなことだけしてればいいっていう話があります。

不登校児が集まるフリースクールに行ってみたら、全員が顔も上げずにゲームをひたすらやってる。という話もあります。

それに対して、そんな好きなことだけしてればよいフリースクールなの?・・・という批判があります。

不登校になった子ども達は、本当に!弱り切っています。たいていはリハビリから始めないといけない。その次の段階として、外に出る練習となる。

ほとんどの場合、学びができる状態じゃない。

だからまずは外に出て、家じゃない場所でゲームでもいいからやってみようよ。というフリースクールの形もあるわけで。

安心できる場所で自分の想いを話せる場所があって時間をかけてゆっくり回復できる環境が大事だったりする。とにかく話を聞くところから。寄り添うところから始まります。

弱り切った子ども達は学びができる状態にはないのです。(そこまで弱らせたのは誰かは置いといて)

だから今は安心できる場所の提供。好きなことをして心の回復を図るのが先となるのです。

病気入院中の子どもに勉強しろって当然言わない。今は休んで体の回復を考えましょう。「勉強はしなくていいよ」と言いますよね。それと同じ。

弱り切る前に学校以外の選択肢も!

それが拡大して、

学校に行かない=勉強しなくていい

かのようにとらえる流れもあります。

でも、元気があるなら、学校に行かない選択をしても別のことで大いに学べばいいわけで

学校で勉強する選択をする子と、学校以外で学ぶことを選択する子がいてもいい。学びはいろいろな形がある。

学校に行かない。それだけでどうして

(学びができる状態ではない。リハビリから)そんなところまで弱らせないといけないのか。

他に選択肢があれば、学校に行かない選択肢をした子どもが弱りきって(すきなことだけしていたらいい)ようなリハビリをしなくてもすむのじゃないか。

学校に行かない=学校以外で学ぶ。という選択肢があるということ。

弱り切った状態の子どもへの声掛け=(いまは)好きなことをしていたらよい。と、学校行っていない=好きなことだけしていたらいい。

とは分けてほしいな。と考えるのでした。

対して、「学校に行かなくてもいいよ」は違います。

(いまは)弱っているから学校に行かなくてもいい。のではなくて、学校はいつでも行かなくて も よい。のです。

そこまで弱る前に行かない選択をしていい。

それは、学校以外でも学ぶことができるから。

みんなと一緒の方法で、先生の言う通りに学ぶ方がずっと楽で簡単。学校は便利。お金もほとんどかからないし、先生も友人もたくさん揃っている。

それでも不便でも、他のところで学んでもいいはず。

学校以外でも、学び、生き、社会に参加することはできます。そういった学びたい子のサポートをする多様な学び場があってほしい。

学校に行かない=学校に行けなくなるほど元気がない。だから勉強はしなくていい

から

学校に行かない=学校以外で学ぶ。

そういう多様な選択肢が沢山広がることを願っています。

・・・「イエナプラン勉強会」につづく