2021.1.21綿毛日記

スタッフは朝イチで昨日の伊予柑収穫の続きに行くことを目論んでいたのですが、子どもは来て早々に「伊予柑ジュースを作ります!」
昨日、収穫した伊予柑を大量消費する方法でジュースにする案を出していた彼。
今朝の道中ずっとそれを楽しみにしながら来たんだろうなぁと思い、プラン変更。
子どものわくわくの方が優先です。

絞り器やミキサーがなく、手絞りで頑張ったジュースは「ちょっと苦い~、けどおいしい!」「思ったより普通においしい!」「砂糖も水も無添加の100%ジュースだから、健康的やね」
料理を作ったときは、スタッフのよっしー(団体代表)の分を超少量にしたり砂糖と塩をすり替えたりといたずらを仕掛けるのが綿毛のお約束。
でも「いつも同じじゃつまらないから」と、あえて普通に出すことに。
よっしーは「絶!対!何か入っとるやろー!」と言いながら飲んで、「うん?普通においしいんやけど…」
作戦大成功でした。

2021.1.20綿毛日記

今日は朝から伊予柑の収穫をしました。
斜面に立って収穫していると、熟れて落ちやすくなった伊予柑が転げ落ちてしまって大変。「拾いに行きます!」と走って追いかけてくれました。
みんなで協力して大量の伊予柑を収穫できたので、ジュースにしようという提案があがっています。上手にできるかな。

午後からは人生ゲームや当て鬼をして遊んだり、餃子の皮でアップルパイをつくったり。それぞれやりたいことを自由にやっていました。
水曜日は最近になって人数が増えて、子どもたち同士の交流もみられるようになっています。縁あっていろいろなところから来てくれている子どもたち、仲良くなってくれると嬉しいです。

2021.1.14綿毛日記

今日は釣りの日!
子どものリクエストで、先月行った興居島に行きました。
先月のような極寒を心配していたけど、うってかわってぽかぽか陽気。
サビキ釣りではイワシが入れ食い状態で、「100匹以上は釣ったな~」と、今までにない大漁でした。
 
子どもはあまりにも釣れるイワシに満足したのか、「カレイを釣る!」と早々に投げ釣りに変更。
しかしカレイはかからず。
昼食後には砂浜の方に行くので、飽きて遊んでるのかな?いつもはずっと釣りに集中してるのに珍しい…と思いきや、場所を変えて浜から釣っていたそうです。さすが。
 
帰り際に魚の師匠から、「カレイは腰で釣る」という言葉を教わりました。
「カレイは決まったところにしかおらんけん、場所を変えずに釣れるポイントでじっと腰を落ち着けて釣らないかんのよ」とのこと。
勉強になりました。いつか釣りたいね。

2021.1.13綿毛日記

何度か見学に来てくれていた子が、今日から毎週来てくれることになりました。よろしくね。

新しいメンバーも加わって、にぎやかで楽しい1日でした。
お昼ご飯はお好み焼きみたいなキャベツつくねを作りたい子と、ポテトを作りたい子がいたので、キッチンを譲り合って順番に。人数が増えてもそれぞれのやりたいことをちゃんと尊重できていて安心です。

大富豪などのカードゲームをやったり、当て鬼をやったり、外で元気よく遊んだり、歌ったり踊ったり。歌声や笑い声がよく聞こえていました。

午後からは恒例のデッサン教室で、集中して作業する場面も。前回までに身体の比率、パーツの形、服のしわを学んだので、今回は今まで学んだことを意識しながら、お手本をみて色んなポーズを描いてみました。
アタリをとるのがあっと言う間にできるようになっていたり、比率を目盛りみたいに身体の横に描いて工夫して確認していたりと、子どもたちの吸収の早さにびっくりです。

2021.1.7綿毛日記

学校の冬休み最終日の今日。いつものメンバーの兄弟や見学の子も来て、にぎやかに過ごしました。

新しい人生ゲームが加わり、新しいのをやるチームと前からあるのをやるチームで同時進行。
隣で歓声が上がると「どしたんー!?」と見に行き、ラッキーが起きると「聞いてー!」と隣に報告。
別の部屋にいても一緒に過ごしているのがほほえましい。

お昼ごはんは、お好み焼き案もあったけど「くるくるしたい!」という意見でたこ焼きに。彼女が来る日はたこ焼き率高めです。
アレルギーのある子がいたので、食べられない物を教えてもらい、みんなで食べられるレシピを調べました。
アレルギーとは言われてないけどちょっと不安な食べ物があったり、普段は平気だけど体調によって症状が出たことがあると教えてくれて、私も子どもたちも勉強になりました。
勇気を出してしっかり伝えてくれてありがとう。

2021.1.6綿毛日記

今日はギターを弾けるスタッフが楽器を持ってきてくれて、音楽教室でした。ギターに合わせて歌ったり楽譜を見ながら弾いてみたり。
楽しい笑い声や歌声が聞こえていました。

お昼は魚屋さんのスタッフがハマチを持ってきてくれて、豪華なお魚づくしでした!🐟
昨日とれた大根があるからブリ大根ならぬハマチ大根に。お刺身にはツマもあるとそれっぽいですよね!と大根を細く切って添えました。アイデアで見栄えもバッチリ。

音楽教室のかたわら、風船バレーをしたり外で元気に遊んでる子も。お絵かきやおしゃべりをする子もいて、それぞれ楽しく自由に過ごしました。

ギターをやってみたい!というのも子どもからの提案で、外で遊びたいとか釣りに行きたいとか、子どもたちから出たいろんな提案をもとに活動しています。

今日も穏やかに、あっという間に時間が過ぎた1日でした。

2021.1.5綿毛日記

新年明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いいたします。

年明け初めての活動は、大根とブロッコリーの収穫。
「でかっっ!」
思わず普段より大きな声が出ます。
「お店で売ってるやつー!」
去年見たときは素人が作るから小さいのかな?と思っていた野菜たちが、ちゃんと立派に成長していました。
「ブロッコリーと大根両方使う料理ってある?」「カレーとか」「カレーなら何入れてもいけるね」
大根はすりおろし、去年採ったさつま芋も入れて、お昼ごはんは和風カレーになりました。

お正月らしく、凧揚げにも挑戦。
スタッフがうきうきで手作りし、いざ山へ!
最初はそんなに乗り気じゃなかった子も、スタッフが上手く揚げると歓声を上げ、失敗が続くと原因を考えてくれたり、「僕が凧持ってましょうか?」とすてきなサポートも。
そのうち自分も挑戦し、元気に走り回って楽しんでいました。

年始の挨拶

あけましておめでとうございます。

本年もよろしくお願いいたします。

フリースクールを始めてもうすぐ2年になります。まだまだ勉強不足のところも多いですが、今年も子どもたちが元気を取りもどし、未来に希望を見つけて自分の足で歩きだすまで気長に応援していきます。

保護者の皆様のご理解と、子どもたちを応援したいと思ってくださっている方々の応援があるので私たちは活動ができています。

今年も1歩1歩ですが、スタッフと話し合いを繰り返しながら前に進んでいきたいと思っておりますのでどうかご支援よろしくお願いいたします。

2020.12.16綿毛日記

今日は興居島に釣りに行きました🎣
初めましての中学生も来てくれて、子どもたちは合わせて4人。
いつもより少し多く、賑やかに活動しました。

魚が釣れたときの、「釣れました!!」って遠くにいるスタッフや子どもたちに嬉しそうに知らせてくれる声、戦いごっこをしたり水に素足をつけてみたり(!)してはしゃぐ声。
広々とした場所で、のびのびと感情を表現する子どもたちをみると、なんだか元気が出てきます。

初めて来てくれた中学生、釣れた魚を焼いて食べたい!と、魚に詳しいスタッフに自分から聞きに行ったり、魚の中身を開いて身体のつくりに興味津々だったり、とっても好奇心旺盛で素敵でした。
好奇心は学びの源です。好奇心を追究して、たくさん学んでほしいなぁと思います。

わが子を信じて腹をくくろう、あなたの子どもは大丈夫です(不登校新聞2020.12.15より)

昨年の12月に松山市にも講演に来ていただいた、川崎市子ども夢パークの所長で、長年不登校の子どもたちを支援してきた西野博之さんの講演の内容を転記します。

※この内容は不登校新聞2020.12.15分を転記しています。

 2020年10月11日、愛知県豊田市にて「フリースペースたまりば」理事長・西野博之さんの講演が行われた(主催・不登校を考える豊田の会まちあいしつ)。講演では昨今の社会状況をふり返りながら、親はどうやって子どもを支えていけばよいかがテーマとなった。抄録を掲載する。

*   *   *

 こんにちは、西野です。今日は、みなさんに「大丈夫」を手にいれてほしいと思っています。「いやいや大丈夫じゃないです。子どもが不登校になって、この先が心配でたまりません」という声も、もちろんあるでしょう。でも、今日の話を聞いて、「大丈夫だ」という気持ちになっていただけたら、うれしいです。

 まずみなさんと共有したいのは、この社会はここ数十年のあいだにどんな変化があったのか、ということです。あれは1980年代だったでしょうか。中学生が学校でタバコを吸いながら校舎を歩いていました。窓ガラスを割りまくっていました。校庭をバイクで走りまわっていました。そんな時代がありました。今では中学生も高校生もすっかりおとなしくなりました。先生を殴らない。窓ガラスなんか割らない。だけど、自分より弱い生徒に暴力を向ける。そんな社会になっています。

 いじめの数は、文部科学省にまで届いただけでも年間約61万件です。先生が気づかないいじめなんていくらでもありますから、これは氷山の一角です。そして61万件のいじめのうち、約48万件は、小学校で起きているんです。しかも重大事態の発生件数は約720件。命にかかわるようないじめが、年間720件も起きている、ということです。

 小中学生のなかでいじめが一番多いのは何年生かわかりますか? 正解は、小学校2年生。いじめが驚くほど低年齢化しています。小さなころから、子どもたちはストレスをためている。社会のありようや、目に見える子どもたちのありようは変わっても、子どもが抱えている生きづらさは変わっていない。むしろ強まっているように見えます。

 では、なんで子どもたちは苦しんでいるのか。苦しんでいる子どもたちの特徴のひとつに「自己肯定感の低さ」があります。令和元年版の「子供・若者白書」では「自分自身に満足をしているか」という質問に対して、堂々と「満足している」と答えられた日本人は10%しかいません。

 「子どもの自信を奪っているのは、いったいなんなんだ」。これが私のライフテーマでした。ずっと考え続けて、10年前にひとつの仮説を立てました。それは、子どもの自信を奪っているのは、「大人たちの不安」なんじゃないか、ということです。「私の子育てはこのままでいいの? 正しい親って評価を受けられるの?」。大人はそれが心配なんです。そして他人から「正しい親」と言ってもらうために、子どもの評価を親の評価と結びつけて考えてしまう。「お宅の子は〇〇高校へ行ったの? そして〇〇大学まで進学したの? やっぱり親の育て方がよかったのね」と言われたいんです。

子どもたちの生きにくさが

 今、早期教育が全盛です。習い事をとにかくたくさんやらせる。手遅れにならないように、やらないよりやらせたほうがいい、と。先日、保育園の運動会に呼ばれたんですが、驚きました。年長さんの障害物競走では、子どもたちが鉄棒で逆上がりしてから前に走っていくんです。保育園で逆上がりですよ。小学校の課題が、どんどん保育園に降りてきている。もう子どもたちの生きにくさはピークに達しているんじゃないかと思います。

 大人たちは不安なんです。そして子育ての完璧さ、正しさを求めすぎているんです。それも、子どもに対して求めている。だから子どもたちは弱音が吐けない。つらい感情を外に出せない。そして子どもたちはそのストレスを別の子にぶつける。そうやっていじめが再生産されていくんです。

 さて、現在の社会状況を踏まえて、私たちが行なっている取り組みを紹介しようと思います。私たち「認定NPO法人フリースペースたまりば」は2003年から神奈川県川崎市の子ども夢パーク内にある「フリースペースえん」の運営をしています。

 「子ども夢パーク」のなかには、このほかにプレーパーク、交流スペース、屋根つきスポーツエリア、楽器の練習につかえる防音スタジオなどがあります。朝9時から夜9時まで毎日開いていて、無料で利用できます。2006年からはこの夢パーク全体の指定管理者として、管理運営を任されていて、私が所長をしています。今では毎年およそ9万人が利用しています。

 夢パークの特徴は、子どもの「やってみたい」を最大限尊重する、ということです。大人が勝手に決めた「やらなきゃいけないこと」ではなく、子ども自身のなかから生まれてくる「やってみたいこと」を尊重するんです。水遊びしたい、泥遊びしたい、たき火したい、全部できます。子どもにとって「遊ぶ」というのは、生きることそのもの。息をするように、食事を取るように、遊ぶことを通して心と身体の栄養を取っています。

 それから、ただ何もせずごろごろしていたい、これももちろんできます。夢パークをつくるときのワークショップで一番多かった子どもの声は、「昼寝できる場所をつくってくれ」でした。それぐらい子どもたちは疲れていたんですね。

 遊びを通じて、私たちが提供したいのは「安心して失敗できる環境」です。「失敗したらダメだよ、ケガしたらたいへんだよ」という大人の不安が子どもの可能性を奪っていきます。「失敗するな、完璧にやれ」と求められるなかで、子どもたちはどんどん縮こまってしまいます。近年、生きづらさを抱えている若者たちに出会うと「0か100かタイプ」の子が増えていることに私は気づきました。100%できないと自分が許せない。100%できないなら0と同じ。80、90の自分は許せないんですね。テストでも、90点確実に取れると思っても、たった1問解けなかったら、答案を全部消してしまうんです。苦しいだろうな、と思います。

 本当は「できる力」も大事ですが「できない」ということを受けいれられる力も大事なんですね。「なんとかなるさ」と思える力。失敗するかもしれないけれど、そのあとまたカバーできる、と思える力。そういう力は、遊びのなかで育ちます。

 遊びのなかで子どもは失敗します。木から落ちて骨折しちゃった。しょうがないじゃん。俺がやりたかったんだもん。「ケガと弁当自分持ち」。自分で責任を取るから、あんたのせいだって言わないから禁止にしないでね、という子どもの声を聴いてつくってきました。

将来ではなく今を大切に

 大人に求められているのは、子どもを信じて、腹をくくれるかどうかです。学校へ行かないと将来困るかもしれない、ちゃんと就職できないかもしれない、他人とうまく関われないかもしれない。これって大人の不安です。将来のことを考えて、子どもの今を見ていない。みなさんに言いたいです。問題は起きてから悩みませんか。子どもは今持っている力で今を生きるしかないんです。明日、手に入る力で今を生きることはできません。今がなくなったら未来なんて生きられない。今が大事なんです。今子どもが何を求めているか、好奇心が向いているのは何か、それを察知し、任せてみませんか。子どもの力を信じて、子どもが自ら伸びていこうとすることの邪魔をしない。このことを私たちがしっかりと肝に銘じることです。

 あなたのお子さんは大丈夫です。そうあなたが思ってあげてください。そして「大丈夫」という眼差しに包まれたら、子どもは自然と自分の頭で考えて動き始めます。子どもが「大丈夫」を手にいれる前に、大人たちが自分たちの不安を押しつけて子どもをつぶしていく、そんなことはもうやめて、「大丈夫」を手にいれさせてあげてください。

 苦しんでいる子どもたちが全身全霊で訴えているのはたったひとつのことです。「学校へ行けない私はだめですか? 生きている価値はないですか?」。そしてこの訴えに応える言葉はとてもシンプルなものだと思います。「生まれてくれてありがとう。あなたがいてくれて、私は幸せだよ」。このメッセージを親が伝えられたら、子どもはちゃんと自分の人生を生きていけます。(了/編集・茂手木涼岳、協力・鬼頭信)

西野さんの活動紹介

◆川崎市子ども夢パーク
所在地 川崎市高津区下作延5-30-1
利用料 無料
お休み 毎月第3火曜日・年末年始
問合せ 044-811-2001

◆フリースペースえん
川崎市子ども夢パーク内にある、学校や家庭に居場所を見いだせない子ども・若者のための居場所。
利用料 無料
お休み 土・日・祝日
問合せ  044-850-2055
※利用には登録が必要です。