2021.9.16綿毛日記

いつもは水曜にやっている哲学、今回は初めての木曜開催でした。
好きな絵本やマンガの4コママンガを描き、ストーリーや好きな場面を説明。
そこから、もしこれが◯◯だったらこの話はどうなっていただろう?と、他の視点で想像してみます。

ぐりとぐらの絵本は、森で見つけた大きな卵でカステラを作って、みんなで食べてハッピーエンドというお話。
でもちょっと待って。
「あの卵は”食べ物”じゃなくて”生き物”と捉えることもできるよね。新しい命が生まれるはずだったのに、食べちゃってよかったのかな?」
「いやあんな大きい卵、巨大な恐竜が生まれるかもしれん。孵ってしまったら、森の仲間は食われて全滅する。」
「そうか、ぐりとぐらは卵を食べることで、森の平和を守ったのだ…」
…ほのぼのしたかわいい物語の背景に、殺るか殺られるか、弱肉強食の生存競争を見出だす想像力には脱帽です。

私たちが読んでいる物語は”ひとつの切り取り方”としてあの話になっているだけで、切り取る前の全体像や違う切り取り方をした物語は、もしかしたら全然違うお話かもしれないね。
今日の哲学は、そんなお話でした。

(ゆみこ)