2021.5.12綿毛日記

午前中は哲学の時間。先月自己紹介をして、たくさんお話したことからテーマを決めてきていただき、今日は「真実ってなんだろう」ということについてみんなで話し合いました。
まずみんなで紙に自画像を描いて、そこから吹き出しを。「自分が思っている自分」について書きます。「私は自由人です。」「私は音楽が好きです。」など、自分の性格や好きな物事について。
次に、「自分のことをよく知っている人」の顔を描き、その人から見た自分を想像して書きます。友達や家族など、いろんな人が登場しました。
最後に「自分のことをそんなには知らない人」の顔を描き、同じようにその人から見た自分はどんな人かというのを吹き出しの中に書きます。行きつけの歯医者さんのお姉さんだとか、近所に住んでいる人だとか、保健室の先生だとか、会う頻度が少なかったり知り合ったばかりの人だったりを書きました。
(自分のことをそんなには知らない人)は自分のことを静かな人だと思っているかもしれないけど、ほんとうは違う。近所の方は、自分のこと何してるかわからない人って思ってるんじゃないかなあ。と、他人からみた自分(とくに自分のことをそんなに知らない人からみた自分)、自分が思う自分には少しだけズレがあります。
結婚詐欺の話や、ある物語なども交えながら、結局「ほんとうの私」って自分が思ってる私だけじゃないんじゃない?相手がそう信じているなら、それもまた真実かもね、真実ってひとつではないのかもしれないね、ということをみんなで考えました。

この先、「ほんとうの自分ってなんだろう」「誰も自分のことわかってくれない」と悩んで心を閉ざしてしまいそうになったとき、今日の話を思い出してくれるのかな。
悩みが大きくなって、辛い感情に流されてしまいそうになったときにこういった、一歩引いて問いを立てる力、違う角度から考えてみる力が、自分を助けてくれるように思います。
哲学の授業は来月も予定しています。次はどんなテーマなのか楽しみ。先生を送り出すときに子どもたちも、「さようなら〜!また来月(お願いします)!」とすっかり馴染んだようでした。

哲学の授業が終わったらいつも通りお買い物と料理、ペーパークラフトやスクラッチや人形遊びをしてのんびり楽しく過ごしました。
お昼からは中学生が来て、冷蔵庫の中身を見ているので「何探してるの〜?」と聞くと「何かつくりたいです!」とのこと。いまある材料で何が作れるか考えて、お団子を作ってくれました。
みたらしとあんこのお団子。外でたまたまちょうどいい葉っぱを見つけて添えて、見た目も味もカンペキなお団子ができました。美味しかった〜!とみんな満足。

考えたりつくったり遊んだり食べたり。今日も楽しく充実した1日になりました。

(みっきー)