学校になじめない推計33万人の「隠れ不登校」中学生。彼らの声から見える「学校」の在り方とは? | 日本財団

子どもたちの求める学びの在り方と私たちが目指す学校の在り方はできることなら一致することが望ましいと私は思います。しかし、今の子どもから出る声は「学校が嫌い、面白くない、休みたい」といった言葉がほとんどです。せっかく毎日行っている場所が面白くないというのははっきりって大問題だと思います。

子どもというのは好奇心の塊です。その好奇心に火をつけるカリキュラムや熱い先生の授業がどんどん少なくなり、ただ行かされているだけの場所に何か得られるものがあるのでしょうか。

好きなことに特化して日々学び続けることができたなら、個々に合った学びの場があったとしたら、どうでしょうか?もしかしたら引きこもるかもしれない子どもが社会の役に立つ人材へと育つのではないでしょうか。社会もそのような才能を持つ人材をどんどん求めだしています。

しかし、疑問を感じながらも私は4人の子どもたちを学校へ行かせました。なぜか?それは他には選択肢がなかったからです。裕福な暮らしをしていれば、東京などにある自由学校やオルタナティブな学校にも行かせたいと思いましたが我が家にはそんな余裕はありませんでした。4人の子どもに塾に行かせるお金もない状態でした。

しかし、そんな家庭が社会全体で増えています。格差はどんどん広がっています。学校に行けない子どもたちはお金がないともう一つの選択肢としてのフリースクールには通えません。無料で開催している市の適応指導教室というのもありますが、学校の雰囲気と変わらないせいなのか、ほとんどの子どもたちが適応指導教室を選択しません。

学校へ行かないと日本の子どもたちの多くが自己肯定感を下げていきます。なぜか、「悪いことだと感じるから」です。そしてただ学校へ行かないだけで精神的に病んでいく子どもたちが多くいます。

この世に生を与えられ、未来に希望を持ち、大きな声で産声を上げた赤ちゃんの生存率が100%だとしたら。その10%が学校へ行くという問題で苦しむことになるこの社会を変だと思う人は多いと思います。声を上げる人は少ないけど、感じている人は多いと思います。

私は4人の子どもを産みました。みんな可愛いです。だからみんな幸せになってほしい。「10人中一人は確率的に不幸せになるんだよ。」と説得されてもお断りです。かなわない夢としても願い続けるのが母親の仕事です。だから私はNPO活動をしているんだと思います。(よっしー)

学校になじめない推計33万人の「隠れ不登校」中学生。彼らの声から見える「学校」の在り方とは? | 日本財団

https://www.nippon-foundation.or.jp/journal/2019/29746?fbclid=IwAR0jp19Q9i34ihkMXhYHZHLluzQJtOZuZEJGAFRG9NCMg6eXMLRUMrfm0sk