不登校支援フォーラムでの参加者の意見をまとめました。

2/16に開催した不登校支援フォーラムのワークショップで参加いただいた方から出た意見をまとめました。

  • フリースクール等民間の支援機関に対する公的支援を 49人
  • 学校以外での居場所・サポートが欲しい       38人
  • 保護者へのサポートが欲しい            28人
  • 不登校に対する啓蒙を               17人
  • 官・民での総合的な連携を              6人
  • 進路へのサポートがほしい             11人
  • 学校側の支援の充実                58人

不登校支援フォーラム及び講演会の活動報告

2019年度に当団体が開催した不登校の子どもたちを支援するための講演会及び、フォーラムの活動報告です。

10/19 田中洋輔さんの講演会 参加者40人
10/20 田中洋輔さんのワークショップ 参加者18人
12/1 西野博之さんの講演会 参加者58人
2/16 不登校支援者交流フォーラム 参加者46人

10/19田中洋輔さんの講演会と10/20のワークショップ

NPO法人 D.Live 代表理事。1984年 大阪生まれ/立命館大学文学部 卒業。滋賀県基本構想審議委員。プロ野球選手を目指すも、強豪の高校へ入り挫折し不登校に。自身の経験から、自分に自信が持てず苦しんでいる子がいる現状を変えたいと思い、大学生のときに今の団体を立ち上げる。自尊感情(自己肯定感)についてまとめた『子どもの自信白書』の発行。子どもの居場所や自信を育む教室などを運営。主な活動場所は、滋賀県草津市。京都新聞にて、コラム「よし笛」を連載中。

・感想

田中洋輔さんは現在35歳。昨年度全国規模で開催された「#不登校は不幸じゃない!」を企画した 小幡和輝さんは25歳。そしてそれを愛媛で開催した人たちも20代です。若い人が不登校の経験又はそうした子どもたちを通して感じてきたことを今どんどん発信し始めています。

保護者は孤独にわが子だけを見つめているようだけど、若者はそうではないように思います。学校に行きずらくなるということは誰でも起きること。その時保護者はどうすればいいのか。そして当事者は・・・。

「子どもを有名大学に入れる方法」、「叱らない子育て」など、書店にはさまざまな子育て本が並びます。先輩ママの子育て経験談が紹介される本が販売され、様々な悩みに答えるネット情報があふれています。しかし一方で、本に書かれた「○○しなければならない」「○○であるべき」に捉われ、子どもを優先するあまり自分をないがしろにしてしまう人もいます。そんな保護者には「 子育ては大変だと理解すること。」「そして、子どもよりも”私”を大切にすること。 」を伝える。子どもも保護者も共に潰れないためにはいかにポジティブにこの問題に関わっていくのかを丁寧に答えてくださいました。

「子どもがなりたい自分に向かって思いきり取り組める社会をつくる」それが NPO法人「D.Live」 のミッションです。日々ネット上に新しい内容を発信し続ける田中さんのエネルギーも本当にすごいと思いました。

※田中洋輔さんのことが知りたい方はネットで検索してみてください。日々たくさんの情報を発信し続けています。

12/1西野博之さんの講演会

・西野博之さんのプロフィール

1986年より不登校児童・生徒や高校中退した若者の居場所づくりにかかわる。1991年、川崎市高津区にフリースペースたまりばを開設。不登校児童・生徒やひきこもり傾向にある若者たち、さまざまな障がいのあるひとたちとともに地域で育ちあう場を続けている。 2003年7月にオープンした川崎市子ども夢パーク内に、川崎市の委託により公設民営の不登校児童・生徒の居場所「フリースペースえん」を開設、 その代表を務める。2006年4月より川崎市子ども夢パークの所長に就任。川崎若者就労自立支援センター「ブリュッケ」総合アドバイザー。文部科学省「フリースクール等に関する検討会議」委員。精神保健福祉士。

・感想

不登校の子どもたちに関わって35年!!その壮絶な歴史の中で現場でたくさんの子どもたちと関わり続け、今も日々関わっている西野さん。その西野さんの言葉の中で一番強いメッセージは・・・

「生きてるだけでOKなんだよ」

フリースペース えんには、年齢も国籍も障害の有無も、バラバラの個性を持った人たちが集まります。行政の支援が入り誰もが無料で使える場所です。ここが大切にしているのは「暮らし」を取り戻すこと、「食」を共にすること。 「この子には必ず何か光る部分があるはずだ」と信じ関わり続けるスタッフがいる場所 。そんな日々の中で、学校で傷ついた子どもたちはどんどん元気になっていきます。

そしてフリースペースの室内には「子どもの権利」が掲げられています。これは「川崎市子どもの権利に関する条例」に記されている、以下7つの大切な権利です。

・安心して生きる権利
・ありのままの自分でいる権利
・自分を守り,守られる権利
・自分を豊かにし,力づけられる権利
・自分で決める権利
・参加する権利
・個別の必要に応じて支援を受ける権利

国連で定められた「子どもの権利条約」がもととなっており、同条例のもとに設置された川崎市子ども夢パークは“子どもについての約束を実現する場”として、子どもと大人が一緒に作り上げていく施設。フリースペース えんの他にも、ログハウスやサイクリングロード、全天候広場などがあり、学校に行っている子も、行っていない子も、川崎市内外から多様な子どもたちが集まる居場所となっているのです。

こんなスペースが松山市にもあったらいいな~と誰もが思うと思います。松山市にも今後できることを私たちも願っています。ただ、その道のりはまだまだ厳しいのが現状です 。

川崎市がここまで行政とタグを組んで子どもたちを支援するシステムを作るまでには大変な苦労と努力といろいろな人の協力がありました。そんなお話をたくさん聞かせていただきました。愛媛県でもたくさんの人が協力してくれたらきっと実現すると私は信じています。

2/16不登校支援フォーラム

今回の不登校支援フォーラムは昨年度立ち上がった「愛媛県フリースクール等連絡協議会」のメンバーが登壇にたち、参加者の質問に答えたり、これからの不登校支援の在り方をワークショップ形式でみんなと一緒に考えそれをまとめました。

・登壇者

一般社団法人フリースクール愛媛 孕石 修也

体験学習スクール 春夏秋冬 平田 由紀子

一般社団法人 フリースクール 楓 加藤 美樹

NPO法人みんなダイスキ松山冒険遊び場 フリースクールたんぽぽの綿毛 山内 京子

・コーディネーター

NPO法人みんなダイスキ松山冒険遊び場 フリースクールたんぽぽの綿毛 山本 良子

14:00~14:30 国の動きと愛媛県下の不登校支援の動向

14:20~15:00 各団体の紹介

15:00~15:30 参加者からの質問に答える

15:30~15:40 休憩

15:40~16:15 ワークショップ

16:15~16:30 グループ内でまとまった内容を発表する

※不登校支援フォーラムでの共有した問題や今後の方向性は後日HPで発信します。

学校へ行かないということ

学校へ行かないということ

学校に行かない=勉強しなくていい。すきなことだけしてればいいっていう話があります。

不登校児が集まるフリースクールに行ってみたら、全員が顔も上げずにゲームをひたすらやってる。という話もあります。

それに対して、そんな好きなことだけしてればよいフリースクールなの?・・・という批判があります。

不登校になった子ども達は、本当に!弱り切っています。たいていはリハビリから始めないといけない。その次の段階として、外に出る練習となる。

ほとんどの場合、学びができる状態じゃない。

だからまずは外に出て、家じゃない場所でゲームでもいいからやってみようよ。というフリースクールの形もあるわけで。

安心できる場所で自分の想いを話せる場所があって時間をかけてゆっくり回復できる環境が大事だったりする。とにかく話を聞くところから。寄り添うところから始まります。

弱り切った子ども達は学びができる状態にはないのです。(そこまで弱らせたのは誰かは置いといて)

だから今は安心できる場所の提供。好きなことをして心の回復を図るのが先となるのです。

病気入院中の子どもに勉強しろって当然言わない。今は休んで体の回復を考えましょう。「勉強はしなくていいよ」と言いますよね。それと同じ。

弱り切る前に学校以外の選択肢も!

それが拡大して、

学校に行かない=勉強しなくていい

かのようにとらえる流れもあります。

でも、元気があるなら、学校に行かない選択をしても別のことで大いに学べばいいわけで

学校で勉強する選択をする子と、学校以外で学ぶことを選択する子がいてもいい。学びはいろいろな形がある。

学校に行かない。それだけでどうして

(学びができる状態ではない。リハビリから)そんなところまで弱らせないといけないのか。

他に選択肢があれば、学校に行かない選択肢をした子どもが弱りきって(すきなことだけしていたらいい)ようなリハビリをしなくてもすむのじゃないか。

学校に行かない=学校以外で学ぶ。という選択肢があるということ。

弱り切った状態の子どもへの声掛け=(いまは)好きなことをしていたらよい。と、学校行っていない=好きなことだけしていたらいい。

とは分けてほしいな。と考えるのでした。

対して、「学校に行かなくてもいいよ」は違います。

(いまは)弱っているから学校に行かなくてもいい。のではなくて、学校はいつでも行かなくて も よい。のです。

そこまで弱る前に行かない選択をしていい。

それは、学校以外でも学ぶことができるから。

みんなと一緒の方法で、先生の言う通りに学ぶ方がずっと楽で簡単。学校は便利。お金もほとんどかからないし、先生も友人もたくさん揃っている。

それでも不便でも、他のところで学んでもいいはず。

学校以外でも、学び、生き、社会に参加することはできます。そういった学びたい子のサポートをする多様な学び場があってほしい。

学校に行かない=学校に行けなくなるほど元気がない。だから勉強はしなくていい

から

学校に行かない=学校以外で学ぶ。

そういう多様な選択肢が沢山広がることを願っています。

・・・「イエナプラン勉強会」につづく

イエナプラン教育 DVD学習会のお知らせ

3月21日開催としておりましたが、募集人数を減らさせていただいた上で4月4日に延期させていただきます。今後の状況により、4月4日の開催も中止になる可能性がありますのでよろしくお願いします。

日時 3月21日(土)13:00~16:30
会場 松山市ハーモニープラザ 多目的室2(北)
住所 愛媛県〒790-0808 松山市若草町8番地3    地図
参加費 無料
申込 下記申込フォームより
https://www.kokuchpro.com/event/12e22f3a9888b311089431811d8de51c/

子どもの個性を尊重しながら自ら考え学ぶ力を育てる

イエナプラン教育。 

異年齢グループでちがいを認め合い、対話を重視

子どもの問いを学びの出発点とする。

日本でも各地に次々と導入校が広がり話題になっています。

オランダ在住のリヒテルズ直子さん監修の『イエナプラン教育』がよくわかるDVD鑑賞学習会。DVD視聴後には感想を語り合う時間を設けます。
ぜひお気軽にご参加下さい。


『明日の学校に向かって オランダ・イエナプラン教育に学ぶ』 DVD概要
オランダ全土の6つのイエナプラン小学校の教室やその周辺での子ども達の様子を詳細に捉え、リヒテルズ直子がプレゼンテーションと映像のナレーションでナビゲート。
(基礎編) 100分
イエナプラン教育の歴史・異年齢学級・リビングルームとしての教室・4つの基本活動(対話・仕事・遊び・催し)・リズミックな時間割・ワールドオリエンテーション・イエナプラン教育はビジョン(20の原則と6つのクオリティ)・ポートフォリオと評価
(応用編) 42分
マルチプルインテリジェンス・イエナプラン教育の学校建築・違いの受容・インクルージョンイエナプラン教育を支える教員

DVDダイジェスト版はこちら

群馬からきょんちゃんがやってくる!

私たちが2019年4月から開校したフリースクールたんぽぽの綿毛を最初に立ち上げたいと思ったのはその頃、群馬に住んでいたきょんちゃんでした。

「どうして群馬から?」と思う人も多いと思います。私も本当にびっくりしました!

もともと松山出身で、家庭の事業で群馬へ移住をし、2019年4月に再び松山に住むことに。

私自身、長年地域で子どもの居場所事業に携わり、様々な子どもたちを見る中で、学校以外の学びの場があればどれほど救われる子どもが多いことかと思っていましたので、これは「天から指名されたことなのだろう。」と私自身は単純に直感しました。

これまでも何度となくフリースクールをやりたいというお声掛けはいただいたものの、資金不足、スキルがない、情報がない、成功する自信がないとないないづくし・・・。

大きな壁が私たちの前には常にありました。

医師資格を持つきょんちゃんは子どもの発達障害や不登校経験から悩みつつも、様々なところへ出向き勉強し、群馬でオルタナティブスクール たんぽぽ小学園というところを見つけ、二人目の男の子はそこに通っていました。

学校に行かないことで苦しむのではなく、学校以外の学びの場があればどの子も自分の可能性を開花することができる。

学校に行かないことで体も心も弱り切り、生きる意欲もなくなる子どもたちを減らしたい。

きょんちゃんの熱い熱い想いに支えられフリースクールたんぽぽの綿毛はもうすぐ1年を迎えます。

まだまだ未熟な部分はありますが、昨年10月には祝谷のみかん畑を貸していただけることとなり、プレーパーク的な外遊び活動もできるようになりました。これからもどんどん進化して、新しい学校以外の子どもの学び場を作っていきたいと思います。

・・・つぎは「学校へ行かないということ」に続く